TeX の使い方と書き方

TeXとは

TeX (テフ)とは、レポートや論文などの文書を作成するときに使うソフトです。

TeX の大きな特徴として、テキストファイルで編集を行なうという点があげられます。これにより、最終的にどんな文書が完成するのか、常に確認しながら文書を作成する事ができません。有名なMicrosoft社のワープロソフト「Word」では、最終的に閲覧するとどのように見えるか確認しながら、編集作業が行なえますが、TeX では、DVIファイルやPDFファイルに変換しないと、どのような文書が出来上がるのか、直接は見る事ができません。

しかし、テキストファイルで編集作業を行なう事により、後からフォントや節の番号を変更したりする作業が容易になり、使えば使うほど、TeXの便利さに気づいてきます。

また、TeX に様々な機能を追加し、使いやすくなったソフトに LaTeX (ラテフ)があります。通常 Tex を使うときは、こちらの LaTeX を使う事になります。

TeXのメリット

無料で使える
TeXは、フリーソフトウェアなので、利用するにあたりお金がかかりません。インターネットで公開されている、インストールに必要なソフトウェアを入手し、インストール作業を行なえば、すぐに使う事ができます。ただし、このインストール作業は、簡単なものではなく、インストールを行なうパソコンによっては、作業が難航する場合があります。
節の番号を自動的に付けられる
文書を節ごとに分けて書く場合、TeX では、節の番号を自動的に付けてくれます。後から途中に新たな節を加えた場合でも、以降の節の番号も適切に変更してくれます。
数式がきれいに書ける
TeXで書かれた数式は美しく、読みやすいです。はじめは、数式を書くために必要なコマンドを覚えなければならないので、数式一行書くだけでも時間がかかりますが、慣れれば素早く書けるようになります。
数式に番号を自動的に付けられる
TeX では、数式に番号を自動的に付ける事ができます。途中に式を追加し、それより後の数式の番号に変更が生じた場合も、自動的に番号を調整しなおして付けてくれます。
2009/04/20 更新