行列、行列式の書き方

行列の書き方

数式で、行列を書く場合、array 環境を用います。例えば、2行2列の行列を書く場合は、以下のように入力します。

まず、\left( と \right) についてですが、これは適切な大きさの括弧 ( ) を表示させるために必要です。もし、\left や \right がないと、括弧 ( ) が適切な大きさに表示されません。

行列の成分は、\begin{array}{cc} と \end{array} の間に書きます。{cc} は、各列を中央にそろえるために必要であり、c は中央揃えを意味し、c の数は列の数に値します。もし、左揃えにしたい場合は l を使用、右揃えにしたい場合は、r を使用します。また、行列の列の数だけ、c や l 、r が必要です。行列の成分を書くときは、列と列の間に & (アンパサンド)を入れ、次の行を書く場合は、\\ で改行を行ないます。

A=\left( \begin{array}{cc}
a & b \\
c & d
\end{array} \right)

上記のようにと入力されたソースを表示させると



と表示されます。

大行列の書き方

数式で、大行列を書く場合、一部の行と列は、よく省略されて記入されます。省略部分には、点線がよく使われますが、横の点線には、\cdots を、縦の点線には、\vdots を、斜めの点線には,、\ddots を使用します。例えば、m行n列の行列を書きたい場合は、

A=\left( \begin{array}{cccc}
a_{11} & a_{12} & \cdots & a_{1n}\\
a_{21} & a_{22} & \cdots & a_{2n} \\
\vdots & \vdots & \ddots & \vdots \\
a_{m1} & a_{m2} & \cdots & a_{mn}
\end{array} \right)

のように入力します。表示させると



となります。

行列式の書き方

行列式の書き方の基本は、行列の書き方とほぼ同じです。括弧 ( ) の代わりに縦線 | を使うだけです。例えば、

D=\left| \begin{array}{cc}
a & b \\
c & d
\end{array} \right|

と入力すると



となります。

2009/04/20 更新