数式のおいて、積分を含む式を書く場合、\int を使って∫(インテグラル)を表現します。例えば
\int f(x)dx
と入力すると
と表示されますが、被積分項と微小な変化分を表す記号との間が狭いと感じる場合は、若干の空白を与えるコマンド \, を使って
\int f(x)\,dx
と入力すると
と、やや空白が空いて表示されます。
積分範囲を書く場合、∫の上下に積分範囲を書きますが、TeXでは \int_{ }^{ } を用います。最初の中括弧 { } には、積分範囲の下限、2つ目の中括弧 { } には、積分範囲の上限を記入します。例えば、
\int_{a}^{b} f(x)\,dx
と入力すると
となります。
多重積分の書き方
2重積分等の多重積分を書くときにおいて、∫を複数入れる場合は、\int を∫の数だけ書きます。ただ並べて書くだけでは、∫の間の空白が大きすぎるため、文字の間隔を縮める \! を用います。\! を3〜4つ程度書くと、それぞれの∫の間隔が丁度よくなります。例えば、
\int \!\!\!\! \int f(x,y)\,dxdy
と入力すると
となります。
周回積分の書き方
ある閉曲線に沿った積分を表すときは、∫(インテグラル)に丸印を付け加えたような記号が用いられますが、そのような記号を TeX では、\oint と書きます。例えば、
\oint_{C}^{} \mathbf{A}\cdot d\mathbf{r}
と入力すると
となります。