数式モードの使い方

TeX では、数式モードにしないと、数式が書けない

TeX で数式を書く場合は、数式モードにしてから書きます。そうでないと、数式がきれいに表示されませんし、使用するコマンドによっては、エラーになります。数式モードにするには、$ (ドルマーク)を使うほかに、equation 環境や eqnarray 環境を使う手があります。それぞれ、表示のされ方に違いがありますので、状況に応じ使い分ける必要があります。

文章中に、数式を入れたい場合は、$ (ドルマーク)を使います。$ を2つ使って、数式を囲みます。例えば、$ x=1 $ のように書きます。独立した行に数式を書きたい場合は、ドルマーク2つ並べた $$ を使って、数式を囲みます。

数式に番号を付けて書きたい場合は、equation 環境を使います。この場合は、数式は独立した行に表示されます。

複数行にわたり数式を書きたい場合は、eqnarray 環境を使います。改行には \\ を用い、= (イコール)の位置を縦にそろえるために、= の両脇には & (アンパサンド)を書きます。また、番号を付けたくない数式の行には、\nonumber を書きます。

以上の4つの方法を使って、簡単な数式を書くと、以下のようになります。

\documentclass{jarticle}

\begin{document}

\section{数式モード}

1行に数式を書くと、$x=1$となる。

独立した1行に数式を書くと
$$
x=1
$$
となる。

独立した1行に、式番号を付けて書くと
\begin{equation}
x=1
\end{equation}
となる。

複数行に、式番号を付けて書くと
\begin{eqnarray}
(x+2)(x+3) &=& x^2+(2+3)x+6 \nonumber \\
&=& x^2+5x+6
\end{eqnarray}
となる。

\end{document}



このように編集し、PDF形式にして表示するとnumericalformulamode.pdf(PDFファイル)のようになります。
2009/04/20 更新